穏やかな動きで脳を目覚めさせる、ニューロ・ムーブメント入門。
あなたが変化できる力は、想像よりはるかに大きい── 穏やかな動きで脳を目覚めさせる、ニューロ・ムーブメント入門。心身に強さとしなやかさを。明晰な思考と鮮やかな感覚を。指揮者・演奏家・スポーツトレーナーも実践する「脳の可塑性」を引きだすメソッドを日本初公開!基本的な身体の動きとそこへの意識の向け方で、いくつになっても新しい神経回路はつくられる。低調感を払拭し、活力へとつなげるためのレッスンを豊富なイラストとともにご紹介。
●本書は、素晴らしい結果を生みだす脳の可塑性にアクセスする方法を教えてくれる。
──ノーマン・ドイジ(『脳はいかに治癒をもたらすか』著者、精神科医)
●これはあなたの能力を向上させるための、強力で実践的な戦略だ。
──マイケル・マーゼニック(脳科学者、UCSF名誉教授)
●私が脳卒中から生還したときに用いた方法と同じ原理を、アナットは応用している。彼女は動きと脳の変化を熟知している。
──ジル・ボルト・テイラー(『奇跡の脳』著者、脳科学者)
■目次
・プロローグ 活力と若々しさと
同じパターンをくり返すと……/活力は意識的にとりもどせる
この消耗から脱したい/脳から痛みと制限を追いだす
よりよく思考するために/9つの大事なこと
・エッセンス1 動きに注意を向ける──脳に新しい回路を
・エッセンス2 学びのスイッチをオンにする──新しい世界への扉
・エッセンス3 力をぬいてわずかな違いに気づく──微かな力で
・エッセンス4 バリエーションをとりいれる──豊かな可能性
・エッセンス5 ゆっくりの力を知る──脳の注意をひく
・エッセンス6 内なる熱狂をよびさます──小さなことが大きな変化に
・エッセンス7 目標設定はゆるやかに──不可能を可能にするために
・エッセンス8 夢をみる力、想像する力──あなたの人生を創る
・エッセンス9 気づいているということ──自己を観察する
・エピローグ 人生に動きを
■仕様
判型:A5判 208ページ
著者:アナット・バニエル
翻訳:瀬戸典子、伊藤夏子
■著者紹介
アナット・バニエル
米国在住。科学者の父と芸術家の母のもと、イスラエルで育つ。大学では統計学を専攻。人間の脳への関心から、身体運動の意識化を探究したM・フェルデンクライス博士(1904~1984)に師事。 脳性まひをはじめとするスペシャル・ニーズの子どもたちとの30年以上にわたる取り組みを通じて、脳の可塑性を利用して本人の能力をひきだす手法(アナット・バニエル・メソッド)を編みだす。動き、感じ、考えるひとりの人間として子どもを総体的にとらえるそのアプローチは、自閉症スペクトラム、脳性まひ、ADHD、腕神経叢損傷、傾頸などさまざまな症状をもつ子どもたちへの取り組みを可能にさせた。同時に、科学にもとづくメソッドを発展させ、幅広い年齢・職業の大人たちへのレッスンを通じて、ニューロ・ムーブメントを提唱。指揮者・演奏家・アスリートに数多くの実践者がおり、人びとが痛みや限界を超え、新しい次元のパフォーマンスに到達できるための取り組みを展開している。臨床心理士であり舞踏家でもある。 現在、カリフォルニア州マリン郡のアナット・バニエル・メソッド・センターを運営。後進のプラクティショナーの育成に励み、レッスンを希望する人びとを世界中から受け入れている。
瀬戸典子
1960年生まれ。東京女子大学文理学部卒業。企業勤務を経て学習塾経営。翻訳家として音楽・科学・歴史・ビジネス分野での翻訳多数。英語や小論文指導に加え、特別支援のレッスン、能力開発に取り組んでいる
伊藤夏子
1972年生まれ。国際基督教大学卒業。学習塾講師、報道番組制作を経てドキュメンタリー番組リサーチャー。15年にわたり英語文献の調査・翻訳に携わる。2016年~17年、福祉施設に勤務し、アナット・バニエルを知る。