2016年の刊行以来好評を博している「ファンクショナルローラーピラティス」のシリーズ第2弾。首こり・肩こり、肩痛、膝痛、腰痛といった筋骨格系の症状に対するエクササイズを紹介する。 「ファンクショナルローラーピラティス(functional roller pilates:FRP)」は、ピラティスの基本原則に則しながらも、そのエクササイズを医学的視点から吟味し再構成した、日本発の新しいピラティス・メソッドである。フォームローラーを使って手軽に行うことができ、多様な状態に即して応用することができる。 私たち人間は、無意識のうちに呼吸し、歩き、日常生活動作を行っている。しかし、これらの運動は長年の習慣によって歪められ、体の癖となり、気づかないうちにヒトとしての理想的な動き方から逸脱していく。肩こりや腰痛など多くの症状が、このような体の不適切な動かし方を原因として起こっている。 ピラティスは、それらの動き方の癖を自覚させ、修正し、ヒト本来の体を蘇らせてくれる。重力に抗して体を起こし、体幹を核として体を動かす方法を教えてくれる。また、関節のニュートラルポジション(中間位)をとらせることにより関節の運動連鎖を引き出し、主にインナーマッスルを使って自然な姿勢をとり続ける芯の強さをつくってくれる。 エクササイズを適切に選択し適応するためには、現状を正確に把握し問題点や課題を明確にする必要があり、そのためにアセスメントが非常に重要となる。本書では、姿勢のアセスメントを中心に、各症状に対するアセスメントの方法についても解説する。
本の中身をPDFファイルで一部ご確認いただけます。(PDF 925kb)
■仕様
192ページ カラー
B5判(256mm×182mm)
著者:中村尚人
★著者、中村尚人さんのおすすめコメント★
アセスメントは運動指導には必須な項目です。特に症状をお持ちの方に対しての指導では尚更です。 今回は症状別にアセスメントのポイントも含め新しいエクササイズをふんだんに盛り込んだ内容になっております。 運動指導者のみならず医療分野の方々にも見識を広める上で参考になると思います。明日からの運動指導をより効果的なものにするために是非お手にとって読んでみて下さい。